27 Oct 09
若き友人への手紙 第二回— 404 Blog Not Found:一度議論してみたかった - #書評_ - 若き友人たちへ
「言葉」の話を欠きます—と書き始めながら、「語られざる言葉」で話を終えるわけには行きません。
実は、今月私が書こうと思っていたのは、流行語にロクなものがないとはいえ、なかでも世に現れたもののなかで最悪と思っているひとつの流行語のことでした。
KY
がそれです。
「空気が読めない」の略なんだそうです。
流行語のセンスがないのは今に始まったことではないのですが、なかでもひどいですね。頭文字を取った略称だと言うのなら、「空気が読める」だって可能です。
そんなことより何より気に入らないのは、この言葉の脅迫的なことです。 空気を読め、さもないとお前は時代遅れだぞ、仲間外れだぞ、とおどしている。そうでなくとも「命令型」でよかった日本語を「懇願型」の婉曲話法に変えていくほど心優しい若者たちが、この同調努力にどう耐えられるのだろうか—と私はまたお節介な心配をしています。
それどころか、この国の歴史のなかで、何を残し、何を捨ててもよいから、これだけはあなたたちが引き継いで欲しくはないと私が思い続けて来たもの、それが「KY」に凝縮している思考なのです。
言うまでもなく、この国の歴史のなかでの最大、最悪の国家的失敗(破滅)は、一九四五年八月十五日に決着しました。なんでそんなことになったのかを辿るとやはり「KY」に行き着くのです。その話をもっときちんとできる「手紙」を書かないといけませんね。







